保育園からのお呼び出し
男の子が生まれたとき周囲から、「男の子は保育園の呼び出しが多いから大変だよ」と言われることがありました。性別で呼び出し多いとか変わるの?とか、そんなに呼び出されるの?とか、大変だよっていうけど、多くの親御さんは乗り越えて来たのだからなんとかなるのでは?とか、わたしはなめたことを考えていました。女の子の育児をしたことがないので、実際性別で差があるのかはわかりません。
保育園に通いはじめた最初の数か月は呼び出されることがほぼなく、案外呼び出しはないな?よかったよかった!と、考えていました。が、今ではもう何度呼び出されたのかわからないくらい呼び出されています。息子はいつからか月に二回くらいのペースで風邪をひくようになりました。保育園で風邪が流行ると感染し、少し冷え込むと風邪をひき、理由はよくわからないけれど風邪をひく、エンドレス風邪ひきさんになってしまいました。最近はコロナが流行っているので、熱が出るたびに検査をして、結果が出るまで自宅待機です。
我が家の場合、保育園からお呼び出しがあると、基本的に在宅勤務の夫がお迎えに行き、わたしが看病をする、という流れです。在宅勤務ならば仕事をしながら看病もできそうかなあ、と最初は思っていましたが、無理でした。できるご家庭もあるかもしれませんが、我が家の場合、熱があっても、鼻水を流していても、なぜか家の中をハイハイで移動しまくり、元気に大騒ぎしているのです……。
わたしも夫も実家がそれほど近くないのと、両親はまだはたらいているので、簡単にヘルプに来てもらうこともできません。病児保育と言って、子どもが体調を崩していてもあまり重症でなければ預かってくれる施設もそう遠くない場所にありますが、体調の悪いときまで預けたくないというのと、持ち物が多く金額もそこそこなので、我が家では利用していません。わたしと夫でなんとかする、という状況です。保育園の先生や小児科の先生曰く、息子は「よく食べる元気な子」で、よく呼び出されると感じますが、きっともっと大変なご家庭もあるのでしょう……。
わたしは在宅勤務ができない職種で、自宅で看病となると仕事を休んだり早退したりします。わたしの勤務先は会社として子の看護休暇などの制度がしっかりしていて、小さい子どものいる家庭への理解もそれなりにある雰囲気で、夫の会社と比較すると正直わたしの方が休みやすい状況があります。とはいえ毎度急なことで迷惑をかけているという自覚はあり、出社した日は集中して仕事をして、どうにもならないときは残業でなんとかします。そして休暇制度がしっかりしているとはいえ、休みも無限にあるわけではなく、年の瀬に来て有給休暇事情も逼迫して来ました……。
風邪をひいているとおでかけもできず、家で過ごすしかありません。仕事もできない、外にも出られない。なかなか熱が下がらないと一週間近く休まなければならないこともあります。体調が悪い息子はたくさん泣いて、なかなか寝ないしじっとしていることもできません。正直、だんだん気持ちが辛くなって来ます。
そんなときに考えたのがこんなことでした。仕事では自分がやったことが目に見えて成果になるし、認められたりお礼を言われたりする。評価が上がれば、賞与とかにも反映される。しかし育児は?一日一緒にいても目に見えて成長はわからない、自分への見返りが形を持って何かあるわけではない。誰かに褒められるわけでもない。会社は自分を認めてもらえる場所だから、会社にいたら気持ちが楽で、しばらく行けないと辛くなるのかなと感じました。わたしは会社に心の平安を求めている?と気がつきました。わたしが平安を求める先は仕事ではなく、神さまだったと、反省したりもしたのでした。
また、会社でわたしの仕事ができる人はほかにもいて、子どもにとってのおかあさんはわたししかいない。最近は姿が見えなくなるだけで泣いてしまう。今のわたしにとって優先すべきは仕事ではなく、子どもといる時間だなと思いました。
そんなこと言って、現実は平日必死で仕事して家事育児して、休日はヘトヘトになった状態で子どもと遊んで、今は書いてあった記事を掲載するだけなのに、めっちゃキーボード横からさわられながら、必死に更新しています(笑)結論、大変なこともあるけれど、毎日楽しいです。